干物とは?

一夜干しと干物の違いは?

一夜干しと干物の違いは?

私の結論:バンドエイドと絆創膏と同じです。

細かく言うと、

干物とは魚介類の水分を乾燥させて作った物すべて(一夜干し・煮干し・乾燥ワカメ等)を言います。

一夜干しとは 読んで字のごとく。魚を一晩乾燥させた物です。

しかし、「アジの干物買ってきて!」と言われ、アジ節・アジの煮干しを買ってこないですよね?

一夜干しのアジを買ってきます。

ただ、天日干しの干物もあるので、干物=一夜干しにはなりません。

「バンドエイド」は商品名ですが、「絆創膏」と同じ意味を持つと同じ感覚です。

天日干しと一夜干しどう違うの?

(当たり前ですが、、、)昼に干すか?夜に干すか?の違いです。

天日干しは日当たり・風通しの良い場所に約1時間干し、日陰で風通しの良いところで更に数時間干した物です。 

天日干しと一夜干しのどちらが美味しいのか?

お客様に『天日干しと一夜干しのどちらが美味しいか?』と聞かれると、「両方うまい!」と元気よくお答えすることにしています。

この質問は、『タイ(thai)のカレーと日本のカレーどちらが美味しいか?』と似ています。 

天日干しの製造過程:

1.魚市場での仕入れ(5時~7時)

2.魚をさばく(7時~9時)

3.塩入れ(9時から12時)

4.天日干し(12時から13時)

5.陰干し(13時から15時)

一夜干しとは、本来、夜の冷たい風で一晩干した物を言います。※現在では冷風乾燥機で乾燥。

一夜干しの製造過程:

1.魚市場での仕入れ(5時~7時)

2.魚をさばく(7時~9時)

3.塩入れ(9時から12時)

4.熟成(12時から17時)

5.冷風にて乾燥(17時から朝まで)

※両方ともだいたいの過程です。細かく言うと、季節・魚種・職人さんによって全く違うので、正確にまとめることは不可能です。

これを見た干物職人さんは「でたらめ言うな!」と怒るかもしれませんが、文章でまとめられる位の仕事では無いことは私が重々承知です。

だいたいのイメージと言うことでご勘弁下さい。

天日干しには熟成の過程がありません。

一夜干しには天日干しの過程がありません。

天日干し職人に言わせれば、 天日で干すからうま味が増す。なぜ、夜に干すんだ?となりますし、

一夜干し職人に言わせれば、干す前に熟成させずに干してどうするんだ?となるでしょう。

一夜干しで有名な山陰で生まれ育った私が、天日干しで有名な静岡県のアジの干物を食べた時の私の感想は、

一夜干しに比べ、味が濃く、食感も強い。という感想でした。しかし言い換えると、味が濃い→味が粗々しい。食感が強い→堅い。と言えます。

※静岡県の干物には山陰の干物にないおいしさがあります。あくまで、一夜干しと比べての話です。どれも、とても美味しい天日干しの干物でした。

一方、一夜干しは味が優しく、食感もふんわりしています。これも言い換えると、味が優しい→物足りないふんわりとした食感→噛みごたえが無い。となります。

そして、結局私は、一夜干しに軍配を上げます。なぜならば、小さい頃から食べ慣れているからです。

ここからは私の推測ですが、おいしさには不変的な要素と可変的な要素があると思います。

可変的な要素として、

生まれ育った環境: 日本人なら日本のカレー タイ人ならタイのカレーと言うでしょう。

2.気候と食べる場所:タイのように蒸し暑い気候で食べるなら日本人の私でもタイのすっぱ辛いさらっとしたカレー+タイ米が美味しいですし、日本の様に寒くて乾燥した国で食べるなら少し甘くトロッとしたカレー+甘くもっちりとしたご飯が美味しい。と感じるはずです。

長くなりましたが結論。 『天日干しと一夜干し。どっちもうまい。』 です。

ついでに書いておきます。

天日干し・天日干し とこだわられる方がいらっしゃいますが、そこに落とし穴があります。

観光地に行くと当店手作り「天日干し干物」とかかれた干物を見かけます。

私は、買う前にその店の建物の裏に行くことにします。

クーラーの室外機の近くに、網に入れた魚を干している場合があります。

クーラーの室外機の風で乾燥させているのです。確かに外で干しているので、天日干しですが、、、、、

まあ、みなまで言いません。そんな落とし穴もあります。

 

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