2023/08/15
干物市場ドットコム 齋藤です。いつもありがとうございます。
2月3日の節分にはイワシを食べ、頭を柊と一緒に飾りますが、、、、ずーっと疑問があります。
なぜ、節分だけ旬ハズレの食材を食べるのか?
3月3日の節句はハマグリ。
5月5日の節句はタケノコやカツオ。
日本人は季節の変わり目に旬の食材を食べて祝います。
しかし、2月の節分は夏が旬のイワシ。なぜ、旬ハズレの食材を食べるのか?
しかも、2月はイワシの撮れない時期。冷蔵庫のない時代はどうやってイワシを手に入れたのか?
そして「イワシを焼く煙と臭いで鬼が逃げる。」も不思議です。イワシの頭を焼くと「鬼が逃げる」と言うより「美味しそうなにおい」だと思うのですが、、、、
まず、1つめの疑問の答え。
本来、節分はイワシでは無く、イワシではなくボラを飾るそうです。
平安時代ごろ、ボラの頭+柊で鬼払いの儀式として中国から日本の宮廷に伝わり、長い時間をかけて、風習が間違って伝わったり、ボラが手に入らなかったりしてボラに似ているイワシを飾るようになったそうです。
つまり、「ボラが無いけど似てるイワシで我慢しよう。」が→「節分はイワシ。」となった。と推測できます。
※ちなみに、伊勢神宮では今でもボラを使うそうです。
ボラは「鯔」の字が一般的ですが、さかなへん+留める で「鰡」とも書きます。
「神様を家の中にとどめる」の祈りが込められています。
ボラの旬は冬なので納得がいきます。
次に 「イワシを焼く煙と臭いで鬼が逃げる。」の答え。
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※出典:千葉県立博物館
昔は、肥料に使われていた『ほしか』と呼ばれる、乾燥したイワシの頭を使っていたそうです。
※この『ほしか』は昭和の前半まで使われていたそうで、ご年配の方に聞いたら、このイワシはとにかく臭かったそうです。
そして今では肥料のイワシなど無いので、スーパーで買った、塩イワシや上乾イワシの頭を飾る様になったそうです。
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