一夜干しの作り方
のどぐろ(あかむつ)の一夜干しの作り方
名人安藤さんにご家庭でカンタンに一夜干しを作る方法を聞きました。
今回は冬の旬、ノドグロに挑戦です。漁獲量は少ないし、食べ応えのある大きいサイズは高価でなかなか手が出ない高級魚。
冬は冷たい乾燥した風が吹くので、干物には一番適した季節です。
今年の冬は、是非、一度挑戦してみて下さい。
やはりコレが一番大事。
まずは天気予報で「晴れ」な事を確認してください。
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今日水揚げされたばかりの新鮮な物を選んで下さい。
多くの場合、魚屋さんに頼めば干物用に開いてもらえます。
魚屋さんに開いてもらい、さあ、お家に帰りましょう!
さあ、唯一の味付け「塩」をしましょう。「塩」と言うと、魚に直接塩を振る「振り塩」と塩水に漬ける「立て塩」が有りますが、ノドグロの様に身の柔らかい魚は塩水に漬ける「立て塩」が向いてます。
薄い塩水に約3時間漬けます。
「塩水の濃さ」ですが、舐めてみて、自分で「美味しい!」と思える塩水をまず作って、サヨリの様な淡泊な素材なら、そのまま。ノドグロの様に脂の多い魚なら、もうちょっと塩を足した塩水を作ります。 ※名人安藤さんは舐めてみて、「辛い!」と感じる濃い塩水に約1時間漬けます。
こっちの方が時間も早くて良いのですが、塩水が濃いい分だけ失敗も多くなります。オマケに素材、脂のりによって塩の濃さ、漬ける時間を変え無くてはいけ無いので、今回は失敗の少ない方を書きました。
魚を塩水から出し、軽く真水で洗い、キッチンペーパーで水気を取ってから、お気に入りの洗濯ばさみを用意してして下さい。魚の水分を飛ばすのは「日光」では無く、「乾燥した冷たい風」です。つまり湿度が高い日はナンボ干しても乾きません。
名人安藤さんは温度、湿度、風量 全部調整できる専用の乾燥機で干します。しかし、そんなモノはご家庭には有りません。
冬の晴れた日なら、お昼過ぎのこの時間に干物を干すのに適した、乾燥した強い風が吹く事が多いです。陰干しの要領で約3時間~4時間干して下さい。(※気温が20度以上で風のない夏場に干すと、魚がいたんでしまいます。)
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身を触ってちょっとくっつく位に乾いてれば、完成です!!
できたて、焼きたてをビールと一緒にどうぞ。
最初はノドグロの自分で決めた塩加減のチェックと、ノドグロ本来の甘みを楽しむためそのままお召し上がり下さい。
人になんと言われようと、「自画自賛」しましょう。
自分で作った物はやっぱウマイです!!