今回は1尾約80gの小さいノドグロを使って干物を作ります。
魚は素材は新鮮な物がいいに超したことはないですが、古い魚を使う時は若干、塩加減が変わります。
魚をさばく
うろこをとります。
エラブタをめくり、切り込みを入れます。
包丁をねかし、骨にぶつかるところまで包丁を入れます。
※ステンレスの包丁でやる場合は枝ではなく、刃の先を握ってさばきます。
骨の上に包丁をがあたるようにして尾まで引いてやります。
しっぽまで包丁を入れたら、最後はグイッと手で開きます。
エラを手でちぎります。エラを取ると内臓も一緒にとれます。
素早く冷たい水で洗ってやります。血合いは歯ブラシを使うとカンタンです。
塩に漬ける前に、身を少し切って、脂乗り・身の甘さを確かめておくと、次回作る時に参考になります。
塩につけます
立て塩(塩水につける方法)と振り塩(じかに塩をふる方法)の2種類をご紹介します。
立て塩の方がまんべんなく塩がまわるので、初心者にはオススメですが、魚が少ない時は振り塩の方が経済的です。
塩加減は好みが分かれる所なので、イロイロためして自分好みの塩加減を見つけてください。
立て塩(塩水につける方法)
水6~7カップ(1200cc~1400cc)に対し、塩1カップ(約240g)が基本です。
塩水に魚をつける時間は、魚が100gなら20分~30分が目安です。
今回は魚は約70gの小さい魚。
漬け時間を短くする方法もありますが、
干物は中まで塩が入っていないと美味しくないので、
水500gに対し塩50gの薄い塩水を作りました。
身が締まり、目が白濁してきたら、塩が入った証拠です。真水で軽く洗って、キッチンペーパーなどで良く水気を取ります。
今回は25分漬けました。
振り塩(じかに塩をふる方法)
塩を表・裏 うっすら振りかけてやります。約30cm上から振るとまんべんなくふれます。
20~30分置きます。身から水がにじみ出てきたらOKです。真水で軽く洗って、キッチンペーパーなどで良く水気を取り干します。
今回は25分漬けました。
魚を干します
次に「干し」です。
風通しの良い日陰で2~3時間干します。
干物作りはは日光よりも風です。
天気が良くても風のない日は扇風機を使います。
「天日干し」の言葉のイメージにとらわれすぎて、日差しの強過ぎる所で干すと身がぐちゃぐちゃになります。
直接、洗濯ばさみに挟んで乾してもイイですが、しっぽが切れることがあるので、串を打ちます。
専用の網で干してもイイですが、家にある洗濯干しで上手に干せます。
この日の気温は18度。
風もあって干物を乾すには最適の天候でした。
干し上がりの目安
干し時間の2~3時間はあくまで目安です。天気・湿度・風によってかなり変わるので指で触って判断します。
魚の表面に膜がはり、指で触ってくっついて、指に身がついてくる感じならほぼOKです。
干し時間によって、
・指で触ってくっついて、指に身がついてくる感じ。
↓
・指で触ってくっつくき、指がすぐに離れる位。
↓
・完全に乾いた感じ。
変わってきます。お好みで干し加減を変えてください。
今回は、9時から11時まで3時間干しました。
試食
立て塩(塩水)の干物はまんべんなく塩が入っていい感じです。
振り塩の干物は少しムラがありますが、塩がガツンときて、これはこれでお酒が進みそうです。
今回のメモ
作成日 | 10月16日 |
魚 | ノドグロ(1尾77g) |
塩漬 | 25分 |
干し時間 | 3時間(9時-13時) |
気温 | 18度 |
湿度 | 78% |
干し上がり | 1枚 60g |
感想 | 塩加減-薄塩でちょうどいい |
干し加減-しっかり乾したので身がたって食感がいい。 ご飯用にはもう少し柔らかくてもイイかも |