普段、もずくと言うと、カップに入っていて、開けてスルッと食べるイメージですが元来もずくってこうやって食べます。
今回は、山陰地方で取れる、とろろもずく(標準和名:クロモ)の塩抜きの方法をご紹介したいと思います。
カンタンにまとめると、
洗って(水に浸けて)、(お好みで)湯通しして、切って、三杯酢とあわせるだけです。
もずくをザルで2~3回洗います。
※その際、水が茶色くなる事がありますが、健康に害はありませんので気にしないで下さい。
夏の新物はこれだけで塩が抜けますが、冬場に買われたもずくは塩がしっかり入ってますので、30分から1時間水にさらして塩抜きをして下さい。
水を茶色くするモノは、海藻と一緒に暮らす、ごくごく小さい生き物だそうです。
生わかめを広げてみると、小さい点々がついている事がありますが、ソレです。
余談ですが、同じシーズンのもずくでも、茶色くなる場合とならない場合があります。
雨が降って、海が荒れた翌日にとった海藻は茶色くなりにくいそうです。
地元の漁師さんに聞くと、この小さい点々が波で流されるのでは?との事です。
お湯をかけるか?かけないか?
塩抜きしたお湯をかけると→色が鮮やかになり、磯臭さがなくなり、食感が良くなります。
ちなみにワタシは、とろろモズクだけは湯通しします。他の糸モズクや石もずくには湯通ししません。
しかし、とろろもずくは、磯の香りが特徴なので、お好きな方は「湯通しなし」でも良いと思います。
塩抜きが終わったら、水気を切って、食べやすい大きさに切ってやります。
実はこんなに長いんです。
切らないと 食べるのが とてもやっかいです。
分量はお好みですが、ご参考までにレシピです。
三倍酢
酢・・・・・・・・・・・大さじ3
しょうゆ・・・・・・・大さじ1
砂糖 ・・・・・・・・ 大さじ2
塩 ・・・・・・・・・・ 少々
※これに、だし汁 ・・ 大さじ2 を加えると、飲める位の上品な味になります。
三杯酢ともずくを合わせて一人分に取り分けて完成です。
写真で見て分かるとおり、ネバネバがスゴいです。
食感も今まで食べた事無いような小気味よい バリバリ・ゴリゴリの食感です。
昔、」コレにはまったお坊さんがいて、仕事にならないくらいハマって食べていた事から、別名 「ばーずごろし」(坊主ごろし)と言う名前が、ついています。
「食べ物で仕事をダメする。」そんな人はそもそもお坊さんになれないと思うので、作り話だと思いますが、山陰のとろろもずく美味しいです。